猫と楽しく暮らす家

寝室と対面式キッチンを設けた2階。左側階段踊り場にはガラススリットを設け、1階のお母様の気配がわかるように配慮しました。キッチンの位置を移動し、もとのキッチンスペースを活用して収納も設置。天井部分にあるのがキャットウォーク。直角部分が猫たちのお気に入りで、家事をするご夫人と遊ぶ場所となっているそうです。

キャットウォークは寝室から廊下、キッチンを通ってリビングに行ける動線。猫が自由に遊んだり、隠れたりできる空間をつくっています。サッシの内側に設けた格子が「猫窓」で、W夫人のこだわり。猫がくぐりぬけられないように、格子の間隔を適度な幅にしています。

1階玄関にも猫窓を設置。シューズケースなども新設しています。1階はお母様の居住空間で、バリアフリー、踏み板を増やし昇降しやすくした緩やかな階段、床暖房、キッチン、室内物干しなどを設け、お母様の快適な暮らしをサポートしています

賃貸向けだった浴槽は、高さの低いものを選び、お母様が入浴しやすいように配慮しています。白とブルーのコーディネートで明るいバスルームを演出していることもポイントです。

1階トイレも設備を変更。節水タイプで、汚れにくく、お手入れがしやすいのが特長。廊下との段差もなく、スムーズに移動できます。白と茶を基調に、清潔感あふれる空間を実現しました。

施工概要

お施主様情報 東京都練馬区
築年数(完工時) 50年
工費 1,015万円(税込)
種別
戸建
工期 約1.5ヶ月
施工箇所 リビング・ダイニング、キッチン、洋室、バス、トイレ、玄関、外壁・屋根

CONCEPTコンセプト

猫と楽しく暮らす家

1階は母親が安全に暮らせる空間に、2階は猫と仲良く共生できるような住まいに。
急な階段の解消や、フラットな床の実現、つながりのない1階と2階をお互いの気配を感じられるようにしたいとご要望をいただきました。

今回のリノベーションで私たちが目指したのは単なるペットハウスにとどまることなく、お母様とWさんご夫婦、2匹の猫たちが「即かず離れずの距離感」で暮らせる住まいです。

お母様のためにバリアフリー、緩やかな階段、さらに両世帯の気配を感じるための踊り場のガラススリットなどをご提案。
猫たちのためにはキャットウォークやW夫人がイメージしていた猫窓の実現など、猫の気持ちになった空間の実現に努めました。

長屋住宅という高密度な空間の中で、人と人、人と猫とのいい関係を念頭に、綿密なプランニングを行いました。

お客様の声

私がつくりたかった猫がくぐれない猫窓の話に一番興味を持ってくれたのはもちろん、要望の細かいところまで熱心に聞いてくれました。キャットウォークの提案もよかったですね。